「父の施設入所を考え始めました」
先日、そのことをケアマネージャーさんに伝えました。
返ってきた言葉に、あらためていろんなことを考えました。
「施設に入ると、できないことが増えますよ」
「施設に入所すると、お世話してもらうことが増えるので、
できないことがどんどん増えて、あっという間に認知症が進行します。
職員さんと毎日顔を合わせるようになると、
娘さんたちとの違いがわからなくなることもありますよ」
——それについては、正直、仕方ないことだと思っている。
私も、妹も。
それを防ぐために自宅介護を続けて、
こちらが疲弊してしまうほうが本末転倒だと思っているので。
「お母様と同じ施設をご希望ですか?」
「お母様と同じ施設に入所されるのが負担が少ないのはわかりますが、
あの施設は少し高額です。お父様の介護保険の負担割合では、
利用料も高くなりますよ」
——それも想定済み。
幸い、父がこれまでコツコツ働いて、貯めてきたお金があるから、
父自身のために使うことに、迷いはない。
「うんこ事件がまだ続いていないなら……」
「あれから、またそういったことが起きていないなら、
今はまだ急がなくてもいいのでは?
排泄問題がどうにもならなくなると、みなさん施設を考え始めますね。
オムツやパッドで対応できる間は、まだ自宅で頑張れると思いますよ。
もちろん、入所したくなれば、いつでもお手伝いできます」
——結局、私たちがどこまで頑張れるかってことなんだよねぇ。
今、できそうなことは…
-
施設の空き状況を教えてもらえるよう、事前に連絡をお願いしておく
(連絡が来た時に、入所しないという選択もできる) -
他の施設の見学に行く
私たち姉妹の感覚
これは、妹と何度も話したけど——
私たちは、父が認知症になったこと自体には、
ショックを感じていないんです。
正直なところ、
「あ〜、自分たちのやることが増えるな…」という感覚。
それはきっと、祖母(父の母)も認知症だったことが影響しているのかもしれない
「しょうがないよね」って、どこかで覚悟していたというか。
「ショックでしたか?」と聞かれて
例の「うんこ事件」のことをケアマネさんに話したとき、
「それはショックでしたでしょうね……」
と返された。
(たぶん、定型文なんだろうね)
私は、正直に、
「私はショック……ショックというより、
“あぁ、また私のやることが増えるのかぁ……”
って思いました」
と返したら、ケアマネさん、無反応
横で妹はニヤニヤ 笑
こういう感覚って、あんまりいないのかなぁ?
いや、いると思うんだけどなぁ。
でも、話してよかった
今回、ケアマネさんに話して、
特に何かが大きく解決したわけじゃないけれど、
でも、私は「言葉に出した」ことで、前に進めたような気がする。